泰山木の果皮をつかったショールです。
祖父母の庭の大きな大きな泰山木。大好きな庭の、思い出の木。
松ぼっくりのような果皮を煮出すと、ほうじ茶のような、紹興酒のような…
甘い香りが漂います。
媒染には鉄とアルミを使います。
このごろは錫や銅などの重金属の媒染剤は使用していません。
素敵な色を得たい、もっといろいろ試したい!と思う反面、何のために手で染めているんだろう?と自分の気持ちに立ち返ると、それらを使うことはポリシーに反するな…と思うようになったからです。
キッチンで染められるくらい身近で誰でもできる仕事。そこから離れていく必要はない。エコ、とまで言わなくても、自分のエゴで突き進むのはオシャレじゃないなぁ、と。
わたしの中のオシャレの定義は、ひとりよがりでないこと。流行を追わなくてもよいということ。本当に好きなものを纏えばよいということ。そんなかんじのことを漠然と思いつつ、日々制作をしているのであります。
来る日も来る日も染めたり干したりまた染めたり…
そうして取り出した色たち。ひとつの植物からこんなに多彩な色たち。カラフル…に見えます。わたしには。
今回作ったのはこの布たちのパッチワークストール。
ただただ、いっぱい色!すごい!好き!と楽しんで、惜しみなく布をツギハギしてつくりました。楽しかった。
60×140 幅広め、丈短めです。フリンジは付けませんでした。
巻もの、夏のブランケット、のれん、目隠し、などなど…いろいろなところで働く布になってほしいなぁと思いながら制作しました。
窓辺で使うとこんなかんじに。
光があたると継いだ部分の輪郭がはっきりして、ステンドグラスみたいできれい。
色褪せてボロボロになっても、かっこいい布になると思います。
とりあえずはこの1枚だけ販売します。もしかしたらあと1枚できるかも?
ウェブショップはこちらです。https://madokayuki.theshop.jp/items/32595382
どうぞよろしくお願いします。