ストールのデザイン

秋冬のストールを制作しています。
今年のラインナップはラムウールとヤクの毛をつかったもの。
なるべくシンプルに、ユニセックスで長くつかえるものを目指しています。

1点目はこちら。ラムウールのシンプルなストールです。

薄手でやわらかく、空気をふくんであたたかい。
ラムウールと手織りの特性がよくマッチした1点になりました。
とても軽いので、肩こりのある方にもおすすめです。

毛織物をつくるときには、仕上げに縮絨という作業をします。
これによって毛羽だった繊維が絡まり合い、よりふっくらとやわらかい織物になります。

縮絨のテスト中
ふわふわになります

よそよそしく並んだたてよこの織り目に一体感が…。加減が難しいですが、たのしい作業です。

わたしのつくるブランケットやストールにはフリンジがないものが多いです。切りっぱなしのデザインですっきり。やわらかく素朴な手織りウールの雰囲気とのバランスをとっています。

雰囲気づくりで参考にしているのはヨーロッパのおじさんたちのファッションです。
シンプルで最高にクール!

現在2本目のストールを制作中です。

「経継ぎ」という方法で次のたて糸を足します。たて糸を機にかける時間を短縮できる方法です。

が、

何百本もあるたて糸をひとつずつ手で結んでいく根気のいる作業。簡易法でも十分大変です…ぜんぶ結び終わるとすごい達成感!ミスもなくてよかった!(1本でも結び忘れると全部ズレちゃいますからね…)

経継ぎだけを専門にされているプロの方もいらっしゃいます。本職の方ならもっと早く美しく結べると思います。

だんだん布になってきました。藍染のチェック模様です。お楽しみに。