ヤクの毛100%のストールができあがったのでお知らせします。
とてもいい仕上がりです!
前回のラムウールのストールに続いて、ヤクのストールをつくりました。
素朴で上品な仕上がり。薄手なのにあたたかいので真夏以外は使えます。
持っててよかった~と思っていただける、そしてシンプルなので長く使っていただける…そんな良き一枚となっております。
ヤクは、チベットの標高の高い地域を中心に生息しているウシ科の動物です。
おっきくて毛の長い牛なんですけど…「天空の城ラピュタ」でシータが村でお世話しているウシ。あれ、ヤクなんじゃないかなーと勝手に思っています。
細番手のヤクの毛糸を、無染色のまま使用しています。遠い国の動物のそのままの色。それだけで、なんかいいなって思います。
出来上がった布をさわって感嘆!
…なんと表現していいのやら。ほかのどの繊維ともちがう質感なのです。
和紙のようなさらっと感もあるし、シルクのようなぬめり感もある。
ほどよく毛羽がたっていて柔らかくもあり、巻くとじんわりあたたかい。
ウールの場合は織っている途中にたて糸が切れることがよくあるのですが、ヤクは切れにくいので扱いが楽でたすかりました。糸がとても丈夫みたいです。そんな特徴からの推測ですが、毛玉やひっかけ傷なども起こりにくいんじゃないかなと思います。
見た目はざっくりとナチュラルなのですがどことなく上品です。
無染色で手織りなところ、ヤクの毛の質感とほどよい光沢のおかげかなと思います。
やわらかいストールにするために、ゆっくりとやさしい力で織っていきます。
1時間で30㎝くらいしか織れないので、できあがりまでに数日かかってしまいました。
あまりに時間がかかるし、これでもし失敗していたら…と途中できもちが折れそうになったのですが、いいまきものができてほっとしました☺
お色は2色ご用意しています。
ダークブラウン https://madokayuki.theshop.jp/items/36880422
ブラウン https://madokayuki.theshop.jp/items/36880432 sold
ダークブラウンはたてよこを同じ糸で織っています。ココア色です。
ブラウンは、ダークブラウンとライトブラウンの糸をつかっています。
手織りでガーゼのように織ったあと洗いをかけているので、特有のしぼがあらわれています。くしゃくしゃの質感です。
とてもシンプルで、使うごとにやわらかくなじみます。
シーズンや流行にかかわらず、長年連れ添える布です。
ずっとこういうのつくっていきたいな。