久しぶりにヘアバンドをつくりました。
以前の商品はタイサンボク染め。今回はインド茜で染めました。
写真で草木染のいろやリネンガーゼの質感をお伝えすることが非常にむずかしいのですが…
色は黄みがかったあか、透け感のある素材なので光の加減によっても変化します。
植物をつかって染めていると、「いろ」はたくさんの色素が混ざり合ってできているのだな、というのがなんとなくわかります。色の素ですね。
自然の色の素を取り出して、人間が布にうつしてゆく。
つかう植物、季節、媒染剤、布の種類、つくる人によって、色がさまざまに変化する。
実験みたいでたのしい作業です。
この「ゆらぎ」を排していったのが、化学染料による技術革新だと思います。
大量生産を可能にするため研究を重ねたのではないでしょうか。
天然染料、化学染料、どちらにも良さがあります。
私が思うのは、化学染料を使う場合は「目的の色」が明確にあるのではないかということです。目的の色が先に決まっていて、それを目指す。
いっぽう自然相手だと、もう少しあいまいというか…。変化を楽しんだり、季節を感じたり、ときには方向転換したりと、すこし柔軟な考えで向き合う必要があるように思います。
どちらがいいとか悪いとかではなくて、私がこの方法を好んでいるというだけですね。効率は悪いですが、データをとったり試行錯誤を重ねたりと、日々勉強しています。なにより楽しんでつくっています。
そうそう、いろいろなシーンで使えるように幅広にデザインしているんです。
上の写真は折りたたまれていますが、じっさいはこの倍くらいの幅があります。
のばすと三角巾としてもつかえるので、おでかけだけでなくお掃除やお料理のときにもつかってもらえるとうれしいです。