藍染め布のポーチづくりまずは経糸の準備。

人気の商品 kurumu​ の藍染めバージョン。再販に向け動き出しました。

kurumu(くるむ)は、定番でつくっている封筒のかたちのポーチです。

一般には三徳袋などと呼ばれています。

以前の藍染めkurumuの記事はこちら。

kurumuのなかでも、藍染めバージョンはとくに人気。

見た目は他よりクールなかんじで、でも麻の繊維の素朴さもあって…よいです。

わたしも大好きな作品のひとつです。

まずは布づくりから。デッドストックの麻糸をつかって、布を織ります。

少しだけ織りの仕様を変更しました。

鉛筆を削って電卓片手に…布づくりに必要な糸の量を計算します。

今回はデッドストックの糸。糸の量に計画を合わせていくかんじです。

それが終わったら、整経という作業に入ります。

整経とは、たて糸を必要な長さ用意して、長さやテンションを揃える作業のことです。

木枠に巻き取られた藍染め糸

写真は経糸を巻き取ったところ。

木枠には誰かの名前があります。古いもののようで大事に使っています。

節の多い糸なので、ふだんより時間がかかります。伸び縮みの少ない糸なので、うっかりすると糸がぷつんと切れてしまいます。

整経した経糸

経糸が引き揃えられました。

あぁたいへん。

でも、やっぱりうつくしいですね。

たて糸は漢字で「経糸」と書きます。よこ糸は「緯糸」。縦糸横糸ではありません。

この字、見覚えがあると思ったら、「経度」「緯度」と同じ字です。
なるほど、経度と緯度が由来なのね…ではなく、
経糸・緯糸のほうが先で、これをもとにして経度・緯度と名付けられたみたいです。逆でした。

ちなみに、
英語で経度は longitude(長さの意)緯度はlatitude (幅の意)
織物由来の名前ではないようでした。
とてもおもしろいと思いました。

英語も地理も苦手でしたけど、こうやって自分の中で関連づけられていくと自然と身に着きます^^

そうそう、織りの道具関連で、とても良いブログを見つけました。http://shizengaku.blogspot.com/

大事にされている道具をみると、うれしくなります。

このあと、いくつかの作業を経て経糸は機にセットされます。

投稿者:

madokayuki

つくり手 ユウキマドカのブログです。