茜染めのポーチ

きれいな茜色のポーチをつくったので、ぜひ見ていただきたいなぁと思います。

オーガニックコットンのkurumuを茜で染めたものです。

茜は古来より染料として利用されていて、日本でもなじみのある植物です。 赤い根の部分を利用するので「アカネ」と呼ばれます。

茜で染めた「緋(あけ)・緋色(緋色)」は黄みを帯びたあかいろ。ふかいふかい赤色はとても印象的です。

赤色を染められる自然由来の染料はわずかしかありません。
茜のほかには、コチニールと紅花が有名です。

ちなみに、青色を染められるのは藍のみです。(臭木やつゆ草などもありますがメジャーではないです。)

赤や青はとても貴重で、昔の人々はきっと、鮮やかな色を得るために試行錯誤したんだろうなぁと想像します。

そんなわけで、化学染料とはまた違った色味をお楽しみいただけるとうれしいです。https://madokayuki.theshop.jp/items/37132406

ポーチを染めるときに、リネンの布もいっしょに染めました。こちらもいい色!

タイサンボク染めのヘアバンドが完売しましたので、次は茜色バージョンを制作したいと思っています。

生地に余裕があれば、シンプルなハンカチなんかもつくりたいなぁ。

〈追記〉
茜染めのヘッドバンドをつくりました。
https://madokayuki.theshop.jp/items/37442163

つぎはぎウールのコースター

手織りウールのはぎれをつかってコースターをつくりました。試行錯誤の末、これはよい!と思える方法がみつかったので商品化しています。

ウールは多くの場合、縮絨(しゅくじゅう)という工程を経て製品になります。

縮絨とは、ウールの繊維同士を絡ませてフェルト化させる作業のことです。
縮絨によって適度にフェルト化された織物は、よりやわらかく、より丈夫な布になります。

手織りのウールをパッチワークし、フェルト化したコースター。ぜひ手に取っていただきたいです。

市販のフェルトシートをご存じの方も多いと思いますが、化繊が入ったものがほとんど。手織りで、しかもラムウールをつかったぜいたくなパッチワークフェルトはほかにないと思います。

この手触りを活かしたいので、よく手に触れるものをつくるのが最良だと思いました。

それで、まずはコースター。

見て、さわって、楽しんでいただきたいです。

ほかには何がいいだろう。

手織りパッチワークフェルト。手に触れる機会の多い小物…

ブランケット
ぬいぐるみ
針山
ポーチ
ティッシュケース
手帳カバー

うん。いいかもしれない。

小さな手提げバッグ

麻とオーガニックコットンの布で、小さなバッグを制作しました。

スマホ、小銭入れ、キーケース、リップクリーム。容量としてはこのくらいでしょうか。紙ものならA5サイズまで入ります。

ひとつで身軽に、サブバッグとして貴重品入れに。使いやすいサイズ感だと思います。

やわらかくて、すこしぽってり厚みのある生地。布の魅力もよく出ている。良きかな。

とてもシンプル。何の変哲もないように見えるかばん。この小さな手提げの中に、こだわりを詰め込む。好きになってくれる人が好きになってくれるといいな、と思いながら。

たくさんの人にウケたいとは今は思わない。ふつうのものを大切に作り続けたい。

ヘッドバンドと小さなハンカチ

新作のヘッドバンドとハンカチをウェブショップにアップしました。

linen headband #泰山木 https://madokayuki.theshop.jp/items/32779276
linen minihandkerchief #泰山木  https://madokayuki.theshop.jp/items/32729380

ヘッドバンドにはたっぷりのギャザーを。
ハンカチには縁にリネン糸のステッチを。

泰山木染めの落ち着いたデザインだけど、すこしだけ甘さも取り入れて…
よいかんじに仕上がって気に入っています。

これは私がつかっているもの。新品のころよりも布がなじんでかっこよくなっています。

こだわりポイントは、布端を後ろのゴムに入れ込めば頭をすっぽり覆うことができるところ。
私の場合は仕事柄、梱包作業のときには絶対に髪の毛を落としたくないのですが、後頭部も覆える幅広のものがなかなかなくて…「じゃ、作っちゃお~」と思ったのがはじまりです。

そこから幾つかの試作を経て商品化しています。なので使い勝手は(わたしの)お墨付きです…

あ、もちろん、ふつうにヘッドバンドとして使ってもすごく素敵ですよ。
ゆるめに作っているので頭を締め付けないし、そのぶんギャザーが綺麗に出ます。

小さくてシンプルなハンカチもぜひ。
おなじ泰山木染めのリネンガーゼを2枚仕立てにしてあります。
やさしい使い心地。

ブランケットステッチは時間がかかるし手間なんだけど、どうしても入れたかった。かわいいから…☺

かわいいわぁ~。
ヘッドバンドとセットでプレゼントにもどうぞ。

泰山木のストール

泰山木の果皮をつかったショールです。

祖父母の庭の大きな大きな泰山木。大好きな庭の、思い出の木。
松ぼっくりのような果皮を煮出すと、ほうじ茶のような、紹興酒のような…
甘い香りが漂います。

媒染には鉄とアルミを使います。

このごろは錫や銅などの重金属の媒染剤は使用していません。

素敵な色を得たい、もっといろいろ試したい!と思う反面、何のために手で染めているんだろう?と自分の気持ちに立ち返ると、それらを使うことはポリシーに反するな…と思うようになったからです。

キッチンで染められるくらい身近で誰でもできる仕事。そこから離れていく必要はない。エコ、とまで言わなくても、自分のエゴで突き進むのはオシャレじゃないなぁ、と。

わたしの中のオシャレの定義は、ひとりよがりでないこと。流行を追わなくてもよいということ。本当に好きなものを纏えばよいということ。そんなかんじのことを漠然と思いつつ、日々制作をしているのであります。

来る日も来る日も染めたり干したりまた染めたり…

そうして取り出した色たち。ひとつの植物からこんなに多彩な色たち。カラフル…に見えます。わたしには。

今回作ったのはこの布たちのパッチワークストール。

ただただ、いっぱい色!すごい!好き!と楽しんで、惜しみなく布をツギハギしてつくりました。楽しかった。

60×140 幅広め、丈短めです。フリンジは付けませんでした。

巻もの、夏のブランケット、のれん、目隠し、などなど…いろいろなところで働く布になってほしいなぁと思いながら制作しました。

窓辺で使うとこんなかんじに。

光があたると継いだ部分の輪郭がはっきりして、ステンドグラスみたいできれい。
色褪せてボロボロになっても、かっこいい布になると思います。

とりあえずはこの1枚だけ販売します。もしかしたらあと1枚できるかも?

ウェブショップはこちらです。https://madokayuki.theshop.jp/items/32595382

どうぞよろしくお願いします。

sacoche

サコッシュをつくりました。
サコッシュ( Sacoche )とは、フランス語で「袋」を意味する、かんたんなつくりのショルダーバッグのことです。

ロードレースの水分補給袋として使われているものが主でしたが、ここ数年でファッションアイテムとしても取り入れられるようになりました。カジュアルなファッションや山アイテムとしても人気です。

スポーツアイテムだったこともあり、ナイロン製のものをよく見かけますが、手織りでもつくってみたいなぁと思い仕立ててみました。

気軽な雰囲気はそのままに、ちょっと大人な雰囲気のショルダーバッグです。

財布とスマホ、ハンカチティッシュ、家の鍵。

このくらいは入りますので、ふだんの外出であればこれひとつでもOK。
革ひもを調節したり、二重にしてハンドバッグにしたりとアレンジもできます。

サブバッグとして貴重品を入れておくのも便利そうです。

草木染の麻糸を4色つかって織りあげたお気に入りの生地です。

*sold out ありがとうございました。

少ない持ち物で暮らすことと、包んでつかうポーチとの関係

持ち物はなるべく少ないほうがいいなぁと考えるようになったころから。

自分の作品も変化していきました。

つくるものに「シンプルさ」「柔軟さ」を求めるようになっていったと思います。ポーチもそのひとつです。

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スカートひとつとってもさまざまな種類があるのと同じように、ポーチにもさまざまな種類があります。形状、素材、あとはファスナーなのか巾着なのかがま口なのか…とか。

どれも長所があり使い分ければ便利なのですが、ものの形状にあわせて入れ物をそろえると、その分雑多になりがちです。

くわえてモノには「流行」があります。

流行を適度に取り入れることはわくわくと楽しいことなのですが、流行に振り回されて「自分の好きなもの」「大切にしていること」がわからなくなってしまうときがあります。

シーンに合わせて柔軟につかえる道具。
流行よりも心から満足できるひとつのものを。

そういったものづくりを心がけることで、つながってくださるみなさんのシンプルで豊かな生活に寄り添うことができるのでは、と考えています。

そんなことを考えて提案しているひとつのかたちがこちらの tsutsumu(ツツム)です。

小物入れとしてだけでなく、クラッチバッグとして、和装の数寄屋袋として、バッグインバッグとして。

いろいろなシーンにつかっていただけるようにデザインしています。

もうひとつはこちらの kurumu(クルム)です。

紐付きなので、もののかたちに合わせてくるんで使うことができます。


シーンに寄り添うもの。もののかたちに寄り添うもの。

これからもじっくりと形にできればと思います。

tsutsumu

つつんでつかうポーチをつくりました。その名もtsutsumu(つつむ)

くるんでつかうポーチはkurumu(くるむ)なので姉妹みたいなかんじ…と思って安易に、いや、考えて名付けました。

tsutsumu
kurumu

tsutsumuはマグネットボタンで開閉できるようにしました。kurumuのようにもののかたちにあわせてぴったりくるむことはできませんが、その分幅広い用途に対応できるようにしています。

手織りの布に少しハリのある芯地をあてているので、生地はすこししっかりめ。

バッグインバッグやポーチとしてだけでなく、クラッチバッグや数寄屋袋としても利用できるようにしています。

つつむポーチ

手縫いの部分も多く、少々手間はかかるのですが、素敵に仕上がって満足です。
模様もいいかんじに出てますね。

【sold out 】 ありがとうございました。

パッチワークしごと

コツコツと染めて、いつか使おうとためていた布をパッチワークしました。

せっかく色合いと模様が美しいので、四角い布のまま使いたいな~と思い…マルチマットにしてみました。


机、棚、靴箱など…さらりと置いて自由につかってもらえたらいいなーと、にやにや想像しながらつくりました。

こういったニュアンスのある色が出せるところは、草木染の醍醐味といえますね。

一色だと「少し地味かしら」と思う布も、ハギレを組み合わせていくと思いがけないモダンな布に変身したり。

とってもたのしい世界です。

【sold out】ありがとうございました。