織りの副産物(pot mat)

ポットマットをつくりました。

ぽってりむっくりな見た目に、コットンのやわらかな肌触り。
栗染めの裏地も鮮やかで、つかっていて楽しい1枚です。

こちらは以前つくった手織りキルトポットマットと機能は同じですが、織りの副産物をつかってできているところがポイントです。

副産物とはどういうことかというと…

みなさまご存じのように、織物には必ずたて糸とよこ糸があります。
織機で布を織るときにまず準備するのがたて糸のほうです。

織る長さ分のたて糸を何百本も用意し、「ちきり」という丸太のような部品に巻き取り、織機にセッティングしていく、というのが一連の流れ。

セッティングの過程で、たて糸の織りはじめ・織りおわりの部分を織機に結ぶ作業があります。この結んでいる部分がわたしの言う「副産物」、織られずに残ってしまう部分です。

だいたい前後ともに50㎝ずつ、50㎝の糸の束が数百本あまってしまうのです。

これがもったいないな…と思っていまして。
でも、これに構っていると次の作業に障りますから、以前は心を鬼にして捨てていました。

ウェブショップを開いてからは、この短い糸を結んだものをラッピングに使用させていただくなどして、再利用していたのですが、これだけでは消費が追い付かずどんどんたまっていってしまう…(‘_’)

ということで編み出した(?)のが、このポットマットなのです。

今回はオーガニックコットンの糸を集めて制作しました。

そもそもこのオーガニックコットンの糸自体が、落ちわたを使って紡がれている糸。

その糸をつかって織ったのこりをさらに利用しているということは…

副産物の副産物?
なんて無駄がないんだ~。

今回は2点のみ制作しました。

https://madokayuki.theshop.jp/items/37421687


またのこり糸がたまったころに追加でつくりたいなぁと思います。

そうそう、ウラの布は栗染めのコットンリネンです。いい色。

ファッションや消費としてではなく、
ベーシックで長く使えるものを。

心から気に入ってそばに置きたいと思ってもらえるものをつくりたいなぁと思います。

定番商品として…季節のソックス

ベーシックで、季節ごとの色合いを楽しめるソックスをつくりたい。
そんな思いで手染めのソックスをつくりました。

オーガニックコットンを昔ながらの紡績機(ガラ紡と呼ばれる機械)で紡ぎ、専用の機械で編まれたソックス。手紡ぎのような素朴さ、甘撚りでふぞろいな糸の調子が魅力的な一足です。

オーガニックコットン×ガラ紡糸×手染めの組み合わせ。シンプルで味があって長く使えるデザイン。背景やストーリーの見える商品。その時々の色合いに染めて、お気に入りを見つける楽しみもあって…。妄想がカタチになっていくのはとても楽しいです。

2020秋バージョンは栗染め。冬バージョンには茜染めをご用意しました。素材そのものの風合いを堪能できる生成りもおすすめです。

肉厚なソックスは真夏以外は快適につかえます。すこし乾きづらいので、冬場や梅雨時期はあたたかい室内に干す必要があります。あとは、お洗濯や日頃のケアなどちょっとした点に気を付けていただければ、長く愛用できます。おでかけはもちろん、ルームソックスとしてもおすすめです。穴があいてもちくちくとダーニングで繕うのも似合いそうです。

オーガニックコットンとは、農薬や肥料の使用量・労働環境などの基準をクリアしたコットンのこと。手摘みで漂白もされていないので、色は生成りのまま、綿花のカラもついていたりと自然な状態に近いものです。

草木染といえど、なんども洗ったり染料の定着のため媒染剤(酢酸アルミ)を使用したりと、どうしても糸に負担をかけてしまいます。また、不揃いで肉厚な生地を染めるため、色ムラも避けられませんでした。

技術面の向上や方法の模索はもちろんですが、一方で「手仕事にどこまで完璧さを求めるのか?」という自分の中の疑問もあります。もしももっと均一に色をのせたいのなら、均染剤をつかえばいい。無漂白コットンのもつ自然のオイルを脱脂すればいい。でもそれでいいの?と。 いかに糸の負担を減らしながらきれいに染めるかが今後の課題です。

このあたりのことについては、コットンの栽培について、化学染料と草木染についてなど、多くのことを語る必要があります。すこし頭を整理して、また続きを書きたいと思っています。(つづく)

セット販売もご用意しています。https://madokayuki.theshop.jp/categories/3283883

手織りキルトのポットマット

ぼちぼち秋冬ものをつくりはじめていますが、一気に季節が移ろうものですから…少し出遅れてしまいました(;^_^A

年内に、コットンやウールをつかった商品など、少しずつ紹介していきたいと思っています。

まずはコットンのポットマットをつくりました。

オーガニックコットン糸をメインにつかった厚手の生地に、コットンわたを入れて制作しています。化繊よりもコットンのほうが耐火性にすぐれているので、わたもミシン糸もコットンのものを使います。

大きさ、厚み、見た目、素材…ポットマットはとても奥が深いです。それぞれキッチンに立つ方のこだわりもあると思います。

まずは大きさ。ポットやお鍋などを受け止められて、鍋つかみとしても使える方がいいな…と思い、大きめのサイズにしています。今自宅で使っているものが10㎝角くらいの大きさの市販品なのですが、オーブン料理やホームベーカリーをつかうときに、危ないなぁと思っていたのです。

厚みは中程度。分厚い方が安心感はあるのですが、ポットがぐらついたりすると使い勝手が悪くなるので…中わたをつめて、ミシンステッチでぎゅっと圧縮しています。鍋つかみとして使うときには2つ折りにするといいと思います。

見た目は極力シンプルに。吊り下げ収納にしてもかわいい見た目です。

素材はコットンをメインにつかっています。木や陶器、鋳物などいろいろな素材がありそれぞれに魅力がありますが、布製の魅力は保温性と、鍋つかみとしても使える利便性ではないでしょうか。最適なものを選んで、おいしいものをつくって食べて、元気に冬越ししましょう!^^

バランスを見ながらミシンステッチを入れています。何種類か制作し、ウェブショップに掲載しているのでぜひごらんください♪

https://madokayuki.theshop.jp/items/34799233

オーガニックコットンのkurumu

オーガニックコットンのガラ紡糸をつかってポーチをつくりました。
kurumu(くるむ)という名前で制作している定番商品です。

ボリュームのあるコットン糸をみっちりと織り込んでいるので、ぽってりと弾力のある生地に仕上がりました。

いつも通りシンプルですが、手仕事の良さをかんじられる商品です。

ものをていねいにくるむ行為は、自分の身の回りの物を愛しむことにつながるんじゃないかなぁ…などと、壮大なことをぼんやりと考えながらつくっている、そんなシリーズです。

詳細はウェブショップよりどうぞ。https://madokayuki.theshop.jp/categories/3283818

トートバッグと接着芯の話。

手織り布と牛ヌメ革のトートバッグをつくりました。
A4サイズでやや浅め、幅は広めです。肩にかけたときのバランスが重すぎないようデザインしています。

巷のハンドメイドの手織りトートバッグを見ると、かたちのしっかりしたものが多いような気がします。表地と裏地のあいだにバッグ用の硬い接着芯を入れることが多いからです。

接着芯を使うことで、かたちの保持、自立する、強度が増すなどいいことづくしですが、手織りの風合いは損なわれてしまいます。そのあたりの折り合いをどうするか?それぞれの作家さんの意匠によるのかな、と思います。

今回つくったトートバッグには麻糸とオーガニックコットンをつかっています。素材のやわらかさを活かしながら強度も補いたかったので、薄い芯地を入れました。

接着芯には樹脂のりや化学繊維が含まれるので、なるべく使用せずに制作しています。
ただ、今回のような大きな作品や補強が必要な部分などには必要に応じて使用しています。

なるべく自然素材を使いたいけれど、商品としての強度も必要…
葛藤はありますが、できあがった布の状態と相談して、ひとつひとつ丁寧に選択していきたいと思っています。日々アップデートですね。

ちいさなバッグは持ち手の縫い付け部分のみ接着芯を使用しています。

作品についての情報にはできるかぎりお答えしたいと思っています。
ご不明な点は気軽にたずねてくださいね。

メール narbekworks@gmail.com
インスタグラム @madokayuki

そんなこんなでできあがったトートバッグ。シンプルで大好きな作品。
narbekの定番商品がまたひとつ増えました。

(長々書いてしまうので割愛しますが)持ち手部分の革にもこだわっています。
国産タンニン鞣しのヌメ革を何度も磨き、時間をかけて仕上げています。

手にもった質感が大好き。 おおらかに布と革のエイジングを楽しんでもらえたらうれしいな。

仕様書とにらめっこしましたが、どうしても価格が高めになってしまいました。すみません。

ではでは今回はこのあたりでさようなら。

小さな手提げバッグ

麻とオーガニックコットンの布で、小さなバッグを制作しました。

スマホ、小銭入れ、キーケース、リップクリーム。容量としてはこのくらいでしょうか。紙ものならA5サイズまで入ります。

ひとつで身軽に、サブバッグとして貴重品入れに。使いやすいサイズ感だと思います。

やわらかくて、すこしぽってり厚みのある生地。布の魅力もよく出ている。良きかな。

とてもシンプル。何の変哲もないように見えるかばん。この小さな手提げの中に、こだわりを詰め込む。好きになってくれる人が好きになってくれるといいな、と思いながら。

たくさんの人にウケたいとは今は思わない。ふつうのものを大切に作り続けたい。

ちいさなkurumu

てのひらサイズのkurumuをつくりました。

いつものサイズの半分くらいの大きさです。

イヤホンや薬、ヘアピンなど、バッグの中の細かい収納にいつも困っていたので、私自身の「こんなのあったらいいな~」から生まれました。

真鍮のパーツをつくっているところ。

キャッシュカードなども入るサイズです◎

kurumu #5

今回つくったのはオフホワイトのポーチ。シンプルでやわらかい雰囲気。いいかんじにできました。

メインにガラ紡糸(がらぼういと)という綿糸をつかっています。

ガラ紡とは、明治時代に日本で開発された紡績マシンのこと。今主流になっている紡績機とくらべると、手紡ぎにちかい雰囲気の糸をつくることができます。

ボコボコしていて撚りも甘め。そのおかげで、やさしい雰囲気のポーチに仕上がりました。

今回は糸を染めずに、綿そのものの色で織っています。シンプルで使いやすいデザインになりました。

ショップへはこちらからどうぞ。

https://madokayuki.theshop.jp/

梅染めのkurumu

梅染のポーチをつくりました。共布のポンポンがかわいい!

こちらの商品には、梅染の糸を使用しています。
春先に採った樹皮で染めると、こんなふうに落ち着いたピンクになります。
季節の色をつかって作品をつくれるなんて贅沢だなぁと思います。

miniサイズをためしにつくってみました。
裁縫道具や常備薬を持ち歩くなら、このサイズがちょうどいいんじゃないでしょうか。
幅が10cm、くるんだときの最大の長さが7cmです。

よろしければこちらのショップも見ていってくださいね。

*sold ありがとうございました。

https://madokayuki.theshop.jp/