柿渋染めのリネンショールのワイルドな魅力

2021年夏。コロナ禍や大雨でステイホームが続く毎日。

このところはやっと涼しくなってきて、虫の声も聞こえ始めました。彼岸花のつぼみがすっくと伸びています。

来年の今ごろは、身軽におでかけできてるといいな~と思いつつこのブログを書いています。

晴れの国おかやまも長雨つづきで、洗濯物が乾かないし髪の毛は爆発するしでいろいろと困るのですが、一番困るのは染め物作業が滞ること…!

貴重な晴れの日には大忙し。柿渋染めをしてせっせと干しました。

リネンを中心に、いろいろと染めました。

柿渋染め・草木染め・藍染めは同じ植物染めの仲間ではありますが、染めのしくみがそれぞれちがいます。

柿渋染めは、カキタンニンが酸化することで発色します。空気のちからで染まるということだと思うのですが、夏に強い日差しの下で染めると力強い色に、冬のやわらかな光で染めるとおだやかな色になります。このあたりがめっちゃ不思議でおもしろいのですが、化学が苦手すぎていまいちよくわかっていません…

本当~に晴れの日が少なくて、できあがったのはわずかなのですが…。

こちらは定番のリネンショール。

柿渋染めで2色つくりました。

染液につける回数を変えることで、淡い色、濃い色に染め分けています。

使うごとに、ここからあと一段色が濃くなると思います。

柿渋染め〈濃〉正方形のリネンショールです。

他の植物染めのショールにくらべて、いい意味で色の均質さがないところが好きなポイントです。

染まっているというより、糸の一本一本についた染液が、それぞれに発色しているかんじ。だから、たてよこ、おもてうら、それぞれの糸の色が違って見える。光の加減によっても変化して見える。

このワイルドなかんじがすごく素敵で、ほかの染めでは出せない個性があると感じます。かっこいいので男性にもつかってほしいです。

かたちは正方形なので、巻いたかんじも素敵です。フリンジが多めに出ます。

ぜひご覧ください♪
柿渋染めのリネンショール〈濃〉
柿渋染めのリネンショール〈淡〉

そうそう、前回の記事で紹介した藍染めのポーチを再販しています。
こちらもぜひ~

投稿者:

madokayuki

つくり手 ユウキマドカのブログです。