手織りのポットマット

手織りのポットマットと素材のこと。

かねてよりSNS等で告知していたイベントに、ポットマットを出品しました。

creemaというクラフト作品があつまるサイトのオンラインイベントの、遠州織物の布の耳をつかった作品募集でした。

イベントについての詳細はこちら。

画像はcreemaのサイトより

布の耳はフリフリの糸のような素材。工場で布を織るさいに一緒に織られる布の端の部分で、通常は工場でカットされ捨てられているそうなので、お目にかかるのは初めてでした^^

廃棄物を利用してあたらしい作品をつくる…すてきな取り組みだと思います。

わたしも、ふだんの作品作りではなるべく捨てるところが出ないよう直線のデザインで仕立てることが多いし、あまったハギレはつなげてまた作品にしています。はぎれのパッチワークは、組み合わせが一期一会なところもあってとても好きなしごとです。

ほかにも、布を買うときにはなるべく国内のデッドストックのもの(アパレル向けに織られて余ったものや、キズのあるB品)を買い取って使っています。

それに、食べ物なんかも、カステラの切れ端とか、おいしいですよね。

話がズレましたが…なるべく使い切る、あまったものに別の価値をあたえる、というのはふだんから大事にしています。

そんなわけで、この企画に参加してみたのです。

何をつくろうかな。バッグ、ポーチなど、いろいろ候補はあったのですが、最終的にポットマットに決めました。

布耳は、フリフリ、ふわふわでとてもかわいい素材なのですが、フリンジの部分は糸が抜け落ちやすく、そのままでは使えません。

織りに使う場合もそのまま織るだけでは、すぐにほつれる使い勝手のよくない布になると思います。

そのため、いくつか工夫をして布をぎゅっと詰めて織りました。

少し細かい話なのですが、経糸を密にし、緯糸には布耳と細いリネン糸を交互に織り込むことで、弱点をクリアしています。

この方法で、ボリュームとほどよいやわらかさのある丈夫な布…求めていたポットマットにぴったりな布が織りあがりました。

できあがりの作品を見てください!華がないですね!(笑)

けれど、布耳の特性を活かして、シンプルなデザインにまとめられたと思っています。
個人的にはとても満足◎それに、布耳の活用についてよく考えて制作できたなぁと自分を褒めています^^糸の抜け落ちはほとんどないです。

や~しかし華がないねぇ。特設ページのラインナップ見ておったまげたよ。
生活の道具だね^^

こちらは、creema限定商品です。
商品ページへはこちらからどうぞ。

投稿者:

madokayuki

つくり手 ユウキマドカのブログです。