草木染めのパッチワーク

つぎはぎの小物をいろいろつくりました。

テーブルマット、ポーチ、数寄屋袋があります。

生成りと栗染めの明るいブラウンと泰山木のグレー。いろいろな草木染めのはぎれをパッチワークしています。

それぞれ色合わせがちがいますので、お気に入りをさがしてもらえるとうれしいです。

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手織りの数寄屋袋を再掲しました。

長い間品切れしていた tsutsumu を制作しました。
前回の記事はこちら。

このポーチは一般的には「数寄屋袋」と呼ばれていて、茶道をされている方にとってはなじみのあるものなのですが…

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わけありガラ紡ソックス

茜染めの商品がとても好評です。ありがとうございます。
品切れのものが多いですが、茜染めと栗染めのソックスのセットは販売中なのでお知らせします。

オーガニックコットンのソックスをひとつひとつ手染めしてつくった商品です。
肉厚ソックスなのであたたかく、ルームソックスとしても、おでかけの際の差し色としてもかわいいです。わたしも愛用中!

今回は染めむらのできてしまったソックスをお得なお値段で販売しております。
リブの内側など、染まりづらい部分に白のこりがありますが、それ以外はふつうのソックスと変わりません。

なるべく薬品にたよらずに染めているので、どうしてもできてしまうムラ…
完全にふせぐことはできませんが、製品チェックをして上出来だったものを一般販売用にしています。そして、チェックの際に比較的ムラの多かったものを今回販売しています。

写真のとおり、ぱっと見はとてもきれいに染まっていて、履いた時のリブの伸びたところに白のこりがあります。廃棄にはしたくないので、なるべくていねいに説明をして、お客様につかっていただければと思っています。てしごとの品々とおおらかに付き合っていただけるとうれしいです。

商品はこちらのページよりご覧ください。https://madokayuki.theshop.jp/items/38111729

祈るような時間。

2021年になりました。あいかわらず作業場にこもってちまちまと手を動かしています。

もともとインドアなこともあって外出できないことはあまり苦になりませんが、年を越した感覚があまりないのはいかがなものか。初詣したり初日の出を拝んだりしていないからかな?あの年始のぴりっと澄んだ空気を感じたい…

混雑のピークは過ぎただろうから、そろそろ出かけてみようと思います。
ご近所なんですけど、境内から瀬戸内海が見えて素敵な神社なんです。

年末のさいごの仕事として、刺し子の三点セットをつくりました。

kurumu(定番商品の封筒型ポーチ)2つとキーリングのセットです。

草木染の生地の全面に、リネン糸でステッチを入れています。ステッチを入れることで、適度な厚みのある丈夫な布になりました。

ミニサイズのほうは、せっかくの風合いをいかすために裏地はつかわず、内側を手縫いでまつってあります。ミシンでやれば一瞬なんですけど、ここは小さなこだわりです。

3点仕上げるのにはとても時間がかかります。

そのため定番商品にはできないのですが、年末のおたのしみセットとして数点のみ販売しました。

ちくちく。ストーブの前に座って黙々と手を動かす時間。
こんなご時世なので静かな年末年始でしたが、私にとってはこの作業こそが、自分をリセットするための大切な時間になりました。

来年もまた何かのかたちでお楽しみセットの企画ができればいいなと思います。

コロナ禍で大変な1年でしたが、良いこともありました。

一番はこうしてものづくりを再開できたことです。

ずっと使っていなくて苔だらけになった船にのって、ようやく漕ぎ出した、そんなかんじの、私の人生においてかなり重要な年でした。

ブログやSNS、ショップを見てくださる人、作品を手にとってくださる人。たくさんの人に支えられていることを感じます。

本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

作業中はラジオを聴くことが多いのですが、すきなMCの方が「いいことがあったときは周りの人に少し返す」というようなことを言っていました。

わたしも少しずつですが、関わってくださる方に返していきたいです。
ていねいにつくって、喜んでもらう。自分にできることをこれからも。^^

茜染めのヘアバンド

久しぶりにヘアバンドをつくりました。

以前の商品はタイサンボク染め。今回はインド茜で染めました。

写真で草木染のいろやリネンガーゼの質感をお伝えすることが非常にむずかしいのですが…

色は黄みがかったあか、透け感のある素材なので光の加減によっても変化します。

植物をつかって染めていると、「いろ」はたくさんの色素が混ざり合ってできているのだな、というのがなんとなくわかります。色の素ですね。

自然の色の素を取り出して、人間が布にうつしてゆく。
つかう植物、季節、媒染剤、布の種類、つくる人によって、色がさまざまに変化する。
実験みたいでたのしい作業です。

この「ゆらぎ」を排していったのが、化学染料による技術革新だと思います。
大量生産を可能にするため研究を重ねたのではないでしょうか。

天然染料、化学染料、どちらにも良さがあります。
私が思うのは、化学染料を使う場合は「目的の色」が明確にあるのではないかということです。目的の色が先に決まっていて、それを目指す。

いっぽう自然相手だと、もう少しあいまいというか…。変化を楽しんだり、季節を感じたり、ときには方向転換したりと、すこし柔軟な考えで向き合う必要があるように思います。

どちらがいいとか悪いとかではなくて、私がこの方法を好んでいるというだけですね。効率は悪いですが、データをとったり試行錯誤を重ねたりと、日々勉強しています。なにより楽しんでつくっています。

そうそう、いろいろなシーンで使えるように幅広にデザインしているんです。
上の写真は折りたたまれていますが、じっさいはこの倍くらいの幅があります。

のばすと三角巾としてもつかえるので、おでかけだけでなくお掃除やお料理のときにもつかってもらえるとうれしいです。

https://madokayuki.theshop.jp/items/37442163

織りの副産物(pot mat)

ポットマットをつくりました。

ぽってりむっくりな見た目に、コットンのやわらかな肌触り。
栗染めの裏地も鮮やかで、つかっていて楽しい1枚です。

こちらは以前つくった手織りキルトポットマットと機能は同じですが、織りの副産物をつかってできているところがポイントです。

副産物とはどういうことかというと…

みなさまご存じのように、織物には必ずたて糸とよこ糸があります。
織機で布を織るときにまず準備するのがたて糸のほうです。

織る長さ分のたて糸を何百本も用意し、「ちきり」という丸太のような部品に巻き取り、織機にセッティングしていく、というのが一連の流れ。

セッティングの過程で、たて糸の織りはじめ・織りおわりの部分を織機に結ぶ作業があります。この結んでいる部分がわたしの言う「副産物」、織られずに残ってしまう部分です。

だいたい前後ともに50㎝ずつ、50㎝の糸の束が数百本あまってしまうのです。

これがもったいないな…と思っていまして。
でも、これに構っていると次の作業に障りますから、以前は心を鬼にして捨てていました。

ウェブショップを開いてからは、この短い糸を結んだものをラッピングに使用させていただくなどして、再利用していたのですが、これだけでは消費が追い付かずどんどんたまっていってしまう…(‘_’)

ということで編み出した(?)のが、このポットマットなのです。

今回はオーガニックコットンの糸を集めて制作しました。

そもそもこのオーガニックコットンの糸自体が、落ちわたを使って紡がれている糸。

その糸をつかって織ったのこりをさらに利用しているということは…

副産物の副産物?
なんて無駄がないんだ~。

今回は2点のみ制作しました。

https://madokayuki.theshop.jp/items/37421687


またのこり糸がたまったころに追加でつくりたいなぁと思います。

そうそう、ウラの布は栗染めのコットンリネンです。いい色。

ファッションや消費としてではなく、
ベーシックで長く使えるものを。

心から気に入ってそばに置きたいと思ってもらえるものをつくりたいなぁと思います。

茜染めのポーチ

きれいな茜色のポーチをつくったので、ぜひ見ていただきたいなぁと思います。

オーガニックコットンのkurumuを茜で染めたものです。

茜は古来より染料として利用されていて、日本でもなじみのある植物です。 赤い根の部分を利用するので「アカネ」と呼ばれます。

茜で染めた「緋(あけ)・緋色(緋色)」は黄みを帯びたあかいろ。ふかいふかい赤色はとても印象的です。

赤色を染められる自然由来の染料はわずかしかありません。
茜のほかには、コチニールと紅花が有名です。

ちなみに、青色を染められるのは藍のみです。(臭木やつゆ草などもありますがメジャーではないです。)

赤や青はとても貴重で、昔の人々はきっと、鮮やかな色を得るために試行錯誤したんだろうなぁと想像します。

そんなわけで、化学染料とはまた違った色味をお楽しみいただけるとうれしいです。https://madokayuki.theshop.jp/items/37132406

ポーチを染めるときに、リネンの布もいっしょに染めました。こちらもいい色!

タイサンボク染めのヘアバンドが完売しましたので、次は茜色バージョンを制作したいと思っています。

生地に余裕があれば、シンプルなハンカチなんかもつくりたいなぁ。

〈追記〉
茜染めのヘッドバンドをつくりました。
https://madokayuki.theshop.jp/items/37442163

無染色ヤクのストールができました。

ヤクの毛100%のストールができあがったのでお知らせします。
とてもいい仕上がりです!

前回のラムウールのストールに続いて、ヤクのストールをつくりました。
素朴で上品な仕上がり。薄手なのにあたたかいので真夏以外は使えます。
持っててよかった~と思っていただける、そしてシンプルなので長く使っていただける…そんな良き一枚となっております。

ヤクは、チベットの標高の高い地域を中心に生息しているウシ科の動物です。
おっきくて毛の長い牛なんですけど…「天空の城ラピュタ」でシータが村でお世話しているウシ。あれ、ヤクなんじゃないかなーと勝手に思っています。

細番手のヤクの毛糸を、無染色のまま使用しています。遠い国の動物のそのままの色。それだけで、なんかいいなって思います。

出来上がった布をさわって感嘆!
…なんと表現していいのやら。ほかのどの繊維ともちがう質感なのです。
和紙のようなさらっと感もあるし、シルクのようなぬめり感もある。
ほどよく毛羽がたっていて柔らかくもあり、巻くとじんわりあたたかい。

ウールの場合は織っている途中にたて糸が切れることがよくあるのですが、ヤクは切れにくいので扱いが楽でたすかりました。糸がとても丈夫みたいです。そんな特徴からの推測ですが、毛玉やひっかけ傷なども起こりにくいんじゃないかなと思います。

見た目はざっくりとナチュラルなのですがどことなく上品です。
無染色で手織りなところ、ヤクの毛の質感とほどよい光沢のおかげかなと思います。

やわらかいストールにするために、ゆっくりとやさしい力で織っていきます。
1時間で30㎝くらいしか織れないので、できあがりまでに数日かかってしまいました。

あまりに時間がかかるし、これでもし失敗していたら…と途中できもちが折れそうになったのですが、いいまきものができてほっとしました☺

お色は2色ご用意しています。
ダークブラウン https://madokayuki.theshop.jp/items/36880422
ブラウン https://madokayuki.theshop.jp/items/36880432 sold

ダークブラウンはたてよこを同じ糸で織っています。ココア色です。
ブラウンは、ダークブラウンとライトブラウンの糸をつかっています。

手織りでガーゼのように織ったあと洗いをかけているので、特有のしぼがあらわれています。くしゃくしゃの質感です。

とてもシンプルで、使うごとにやわらかくなじみます。
シーズンや流行にかかわらず、長年連れ添える布です。
ずっとこういうのつくっていきたいな。

藍染めのminibagを再掲しました。

minibagを追加で制作しましたのでお知らせです。

デッドストックの藍染糸をつかった大好きなシリーズです。
糸の濃淡や節の凹凸が素朴で、つかっていて楽しい布だと思います。

A5サイズでマチもポケットもないシンプルなデザイン…
それゆえに、不便ではないかな?と少し心配していたのですが…

いまのところみなさまとても喜んでくださっています。
そして、意外とたくさん入るよ!とのお墨付きもいただきました(^^♪

藍染製品は夏のもの…というイメージがあるように思うのですが、じっさいにいは通年つかえます。

青=さわやか みたいな連想から、夏に売り出すことが多いのかもしれません。
寒色系と呼ばれるくらいですから、色のもつイメージに季節を反映させるのも当たり前のことではあります。

けれど、流行りや「あたりまえ」と、自分が何を好きなのかというのは別の話です。

さらに言うと、ジーンズを通年つかうように、藍色が冬にあってもよいはず。

ほんの何十年か昔、化学染料が主流になるまでは藍は庶民の色でした。きっと衣類ものれんも蚊帳も…年中藍色がつかわれていたのではないでしょうか。

好きな格好をしている人が一番かっこいいと思います。
冬のコートにも、夏のTシャツ、きものにも。なんにでも合うもの。性別関係なくつかえるもの。そんなものをつくりたいです。

だれかのお気に入りになりますように。

https://madokayuki.theshop.jp/items/33973613

つぎはぎウールのコースター

手織りウールのはぎれをつかってコースターをつくりました。試行錯誤の末、これはよい!と思える方法がみつかったので商品化しています。

ウールは多くの場合、縮絨(しゅくじゅう)という工程を経て製品になります。

縮絨とは、ウールの繊維同士を絡ませてフェルト化させる作業のことです。
縮絨によって適度にフェルト化された織物は、よりやわらかく、より丈夫な布になります。

手織りのウールをパッチワークし、フェルト化したコースター。ぜひ手に取っていただきたいです。

市販のフェルトシートをご存じの方も多いと思いますが、化繊が入ったものがほとんど。手織りで、しかもラムウールをつかったぜいたくなパッチワークフェルトはほかにないと思います。

この手触りを活かしたいので、よく手に触れるものをつくるのが最良だと思いました。

それで、まずはコースター。

見て、さわって、楽しんでいただきたいです。

ほかには何がいいだろう。

手織りパッチワークフェルト。手に触れる機会の多い小物…

ブランケット
ぬいぐるみ
針山
ポーチ
ティッシュケース
手帳カバー

うん。いいかもしれない。

国産の布でつくる台ふきん

こだわりのリネンガーゼ生地で台ふきんをつくりました。
シンプルな白いクロスは、お台所をすっきりと見せてくれます。

台ふきとしてはもちろん、カゴ類の目隠しやお客様用のおしぼり、おやつマットや子どものお世話用など…いろいろな用途につかえます。何枚か持っておくととてもべんりで、日々の家しごとがはかどります。

新年用にさっそく購入してくださった方もいらっしゃいます。台所小物や下着など、新調するにはよいタイミングですね。

生地は国産コットンリネンです。
倉敷産のコットンリネンダブルガーゼ生地を2枚仕立てにし、ひとつずつていねいに縫い合わせました。
じゃまにならない場所にさりげなくループをつけてあります。

リネンを織っている工場は、国内にはわずかしかありません。
商品につかったリネン生地は、そのうちのひとつ、倉敷の工場でつくられたものです。

「ほら、とてもきれいな布でしょう。」
生地の買い付けに伺うと、年配の女性が嬉しそうに案内してくださいます。
自社製品に誇りをもち、真摯にものづくりをされている企業です。

国内製造の貴重なリネンをつかって何かつくれないだろうか。
高級なものではなく、日常のくらしにとけこむような何か…
そんな思いで計画し、商品化しています。

ひとつひとつは小さなクロスですが、使われている布は上質で美しいもの。
素材の良さを活かせるよう、装飾をひかえてシンプルに仕上げています。
とてもよいものが出来上がったと思います。

リネンの良さは、風合いの美しさだけではなく、繊維の丈夫さと吸水性・速乾性にあります。
くり返し洗えて丈夫で長持ち。乾きやすい布は、いやなにおいもおさえられる。
くたびれたらぞうきんにして、最後までつかえます。
働く布として、ぜひ愛用していただけるとうれしいです。

欠点は、白いので汚れが目立つところでしょうか。それが美点でもあるのですが。

みなさまのお気に入りになりますように。

定番商品として…季節のソックス

ベーシックで、季節ごとの色合いを楽しめるソックスをつくりたい。
そんな思いで手染めのソックスをつくりました。

オーガニックコットンを昔ながらの紡績機(ガラ紡と呼ばれる機械)で紡ぎ、専用の機械で編まれたソックス。手紡ぎのような素朴さ、甘撚りでふぞろいな糸の調子が魅力的な一足です。

オーガニックコットン×ガラ紡糸×手染めの組み合わせ。シンプルで味があって長く使えるデザイン。背景やストーリーの見える商品。その時々の色合いに染めて、お気に入りを見つける楽しみもあって…。妄想がカタチになっていくのはとても楽しいです。

2020秋バージョンは栗染め。冬バージョンには茜染めをご用意しました。素材そのものの風合いを堪能できる生成りもおすすめです。

肉厚なソックスは真夏以外は快適につかえます。すこし乾きづらいので、冬場や梅雨時期はあたたかい室内に干す必要があります。あとは、お洗濯や日頃のケアなどちょっとした点に気を付けていただければ、長く愛用できます。おでかけはもちろん、ルームソックスとしてもおすすめです。穴があいてもちくちくとダーニングで繕うのも似合いそうです。

オーガニックコットンとは、農薬や肥料の使用量・労働環境などの基準をクリアしたコットンのこと。手摘みで漂白もされていないので、色は生成りのまま、綿花のカラもついていたりと自然な状態に近いものです。

草木染といえど、なんども洗ったり染料の定着のため媒染剤(酢酸アルミ)を使用したりと、どうしても糸に負担をかけてしまいます。また、不揃いで肉厚な生地を染めるため、色ムラも避けられませんでした。

技術面の向上や方法の模索はもちろんですが、一方で「手仕事にどこまで完璧さを求めるのか?」という自分の中の疑問もあります。もしももっと均一に色をのせたいのなら、均染剤をつかえばいい。無漂白コットンのもつ自然のオイルを脱脂すればいい。でもそれでいいの?と。 いかに糸の負担を減らしながらきれいに染めるかが今後の課題です。

このあたりのことについては、コットンの栽培について、化学染料と草木染についてなど、多くのことを語る必要があります。すこし頭を整理して、また続きを書きたいと思っています。(つづく)

セット販売もご用意しています。https://madokayuki.theshop.jp/categories/3283883